大阪科学博物館の「小松左京ナイト」に行ってきました2012/07/22

 土曜日、大阪科学博物館の「小松左京ナイト」に行ってきました。会場では少数の知り合いと挨拶を交わしたのみ。事前に参加を告知していなかったので、何名かの方とはニアミスになった模様。知り合いの作家さんと並んで座席について、イベント開始までの時間で、ごにょごにょとSF関係の話や猫の話を。

 プラネタリウムだけあって宇宙関係の映像がとてもよかった。『結晶星団』の恒星群の動き、『虚無回廊』のSSを地球から見たらどれぐらいのサイズか?という検証(びっくりするぐらい大きい円→長方形への変形を繰り返す)『さよならジュピター』での〈木星をぶつけられた直後のブラックホール周辺の渦〉など。この後、ブラックホールへ突っ込んでいくところまで見せてくれた奥行きのある映像は、プラネタリウムのスクリーンならではの演出。

 小松さんが亡くなった日の、小惑星<Komatsusakyou>の位置も投影されました。双子座と蟹座の中間に位置するんですが、ああ、なんてことだ、まるで真っ直ぐに天へ昇っていったかのように見える場所じゃないか……。

 小松ロケット打ち上げ映像は、東京でお別れ会に参加したときにも見ましたが、そのときにはかなり後方から見たので、前方にいた人の頭でスクリーンの下半分が見えませんでした。今回はすべて見えて、最後の星空も全天で体感できたので満足。
 オーディオ・ドラマ『宇宙に逝く』から引用される、「おれは死ぬんじゃない。(宇宙に)触れるんだ」という台詞は、なんべん聞いても泣けてくる。

※追記(2012.7.22)※
「小松左京ナイト」についての堀晃さんの日記に、『虚無回廊』のSS画像があがっています。これは背景の星が透過しているバージョン。クリックで大きな画像になります。
http://www.jali.or.jp/hr/mad-j.html

(画像単独URL)
http://www.jali.or.jp/hr/photo12/p1207-20.jpg